第11回研修会開催のご報告

8月1日(水)、港区勤労福祉会館にて第11回研修会が開催されました。
猛暑の中にもかかわらず、33名の方にご出席いただきました。

まず、当会代表の中村和夫行政書士から開会のご挨拶と、「多言語行政書士協会ならではの珍しいテーマ」として、今回の研修内容について簡単な説明がありました。


続いて事務局の青柳りつ子行政書士から講師のプロフィールのご紹介です。





1限目は「紛争地域に在住する外国人との国際結婚事例」について、
杉並支部の森灘康之行政書士によるご講演です。

ほとんど遭遇することのない、イラク人女性と日本人男性の結婚の案件です。
日本人がイラクへ入国できないことから隣国シリアの日本大使館を通じて、短期査証発給を受け、日配変更まで行なわれた森灘先生のご努力は大変なものであったことと想像いたします。
その中で、
「できるだけ役所の方と仲良く和やかな雰囲気を作ることが一番大事です」
というお言葉、これに尽きると思いました。


2限目は豊島支部の山下克哉行政書士による、
「2度にわたる薬物犯罪有罪判決を受け服役したタイ人女性とその子
(日本で出生した無国籍児童)に対する在留特別許可」
についてお話を伺いました。

こちらも極めて難しいケースで、タイ語がご堪能な山下先生を最後の頼りとした
クライアントさんの無国籍のお子様を救いたいとの強い思いから、やり遂げられたとのことです。

参加者の方々も大変熱心に聞き入っていらっしゃり、質問も具体的でした。

今回は両先生とも稀有な案件をご紹介いただきましたが、
「どんな案件でも人との関わり、人間関係が最も重要」
と言われたことは印象的でした。

終了後の懇親会でも、講師の先生方を含め12名の方にご出席いただきまして、
大変楽しく、盛会のうちに終了いたしました。

ご参加くださいました皆様、真にありがとうございました。